大道芸人インタビュー kaja 【後編】

海外の人は僕のことどう見るのかな、と思って行ってみようと

─6月にKajaさんの単独公演があるとのことですが。

過去2度ソロで公演をしたことがあったのですが、その後いつかまたやるんだろうなと伸ばし伸ばしで結局10年くらい経っちゃって。
やってみたい事をやってみる、そういう機会は自分で作らないとできなくなってしまうんじゃないか、そう思って、新しいものを作ってこの先に続けていきたくて、今回ソロ公演をやらせてもらう事になりました。

限られた空間と時間の中で、集中した状態で自分の芸を見てもらいたい。
舞台じゃないと出せないものってあるんです。
今は公演の為に色々アイデアを出しているところです。

いろいろ考えたり新しいことをしようとするっていうのは苦労もあれば楽しい時もある。

─講演にむけて練習はされてますか?

いろいろと日常にあるものを使ってイメージをつくれないかな、って。
いつも大道芸でやっている事とは全く違ったものになると思います。

10年程前からマジックに興味があるんです。公演の中でも色々試そうと思ってます。
マジックと言っても、物が出たり消えたりと現象だけを見せるのではなく、次の展開につながったり出てきたものが違ったイメージに見えてくるとかね。

どうやって自分の中のイメージをだしていくかっていうのは、なかなか難しいですけど。
自分のスタイルをだそうと思ってます。
いろいろ考えたり新しいことをしようとするっていうのは苦労もあれば楽しい時もあります。

練習してる時にくだならくて笑っちゃうこともあったり。
みなさんにも面白いと思ってもらえるといいんですけど!

─魅せ方の練習などはされていますか?

パントマイムとか体をつかう芸をしていると、体重のかかり具合、自分がどこに触れているのか、どこが動いてるのか、体の傾きなど、どこらへんに力が入り過ぎているとか、なんとなくわかってくるんです。

最近良くやる練習は、目を閉じた状態で色々な日常している動きを物を使わずにやってみる。
そうすると目を開けた状態より強く体の動きが頭の中でイメージできます。
そうやって感覚を磨く練習をしています。

自分なりのクラウンを見つけ出すために。

─今後の夢をお聞かせください。

クラウンカレッジで始まった芸暦が20年を過ぎ周り回って、やっぱり自分はクラウンになりたい。

自分なりのクラウンを見つけ出すために公演をするつもりです。

次の世代の人が見て、「ああいうやり方もあるんだ」って思ってもらえる、そういう存在になりたいっていうのはありますね。
目標となる人になりたいなあって。

今後は、舞台も定期的に続けていけるようになれるといいと思っています。
自分の芸に集中できる機会をつくっていけたらいいですね。

Kajaソロ第3回公演 “3D Radio Sirkus”

3D Radio Sirkus 日時 2011/6/22(水)19:30-
2011/6/23(木)19:30-
会場 Live Space plan-B
チケット 前売り 2500円
当日 2800円(全席自由)
予約
お問い合わせ
Kaja & Arrows
Fax:045-434-8615
Mail:kaja@y7.dion.ne.jp
詳細 パンフレットダウンロード(PDF)
Kaja(クラウニング・ジャグリング)
川崎出身。クラウンカレッジでクラウン、ジャグリング、マイムなどを習得。 その後イギリスのサーカススクールに入学し、空中ブランコや綱渡りの技術も学び、卒業後はアイルランド・ベルギーなどのサーカスでクラウンとして出演した。現在は綱渡りを取り入れたり、傘やモップなど身近な物をつかったジャグリングで人気を博している。
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大道芸人インタビュー 次回は似顔絵エンターテイメントショーの桜小路富士丸さんです。

取材・文・写真/木村 綾